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2019年 8月 23日 今を踏まえ、少し先の話をしようと思う。

 

こんにちは!

 

ギラギラと照りつける太陽と、

じめじめした空気に包まれた、

非常に鬱陶しい季節が終わりを告げようとしていますね。

 

そんな、

夏があまり好きでない須田が、

今回のブログを書いていきます!

 

この暑さの中、

来年、本当にオリンピックを行っても、

大丈夫なのかと非常に心配になってきますね。

 

 

今回のテーマは、

「夏といえば…」です!

 

他の担任助手が「夏」についていろいろ書いてくれているので、

自分からは夏の次のシーズン、「秋」との比較で書いていきます。

 

まずは、自分にとって、

夏の勉強と、秋の勉強がどんな意味の差があったか、

受験を終えての振り返りという点で書いていきます。

下に図式化したモノを載せておきます!

 

 

可処分

時間

多い

少ない

やること

みんなと大体同じ

人によってばらばら

須田にとって

最高の学習ができた。夏のまま勉強していれば、合格できたと言えるほどだった。

過去問で点が取れたので、モチベ低下や、モチベの低い高校の友達に流されてしまった。落ちた原因。

 

可処分時間について

 

まず、「可処分時間」と聞いて、

あまりピンとこない人もいるかもしれませんので、

定義を明らかにします。

 

可処分時間とは、

「自分の意のままに使うことのできる時間」と捉えてくれて問題ないでしょう。

夏(休み)と秋の決定的な違いは、

学校があるかないかです。

 

これは非常に大きいです。

 

夏休みは、

朝登校して、8:00から勉強を始めたとしましょう。

そして閉館の20:30まで勉強すれば12時間半の可処分時間を持っていることになります。

 

しかし、

秋は2学期が始まり、

学校がある人が大半でしょう。

 

例えば、14:30に学校が終わって、

通学時間が1時間の場合、

15:30から21:30までがその日の可処分時間になります。

その場合、半分未満の6時間だけが可処分時間として残ることになります。

 

これは非常に痛いです。

センター過去問3年分解くのに、

例えば、私立の文系志望でも、

英語80分

国語80分

地歴公民60分で、合計220分で、

復習と対策で倍かかるとしたら、

440分で、7時間かかることになります。

 

なので、一日で、

過去問演習、復習・分析、対策が1日で出来ていた今と違って、

場合によっては、2日に分けなくてはいけなくなります。

過去問演習ひとつとっても、

今までより時間の制約がある中でやりくりしなくてはいけないのです。

 

また、2学期は非常に気の緩みやすい時期とも言われています。

それは自分が受験期の時にそうでもあったので、

痛感しています…。

 

私の話になりますが、

通っていた高校の授業は、本当に正直なことを言ってしまえば、

非常に退屈でした…(ごめんなさい…いまだから言わせてもらいますが)

 

なので、学校の授業が退屈で退屈でしかたなく、

夏まで自分のペースで、自分の目的に合った問題演習や学習をしていたのに、

急にそういう、「やりたい」勉強から、「やらなくてはいけない」

しかも、退屈な勉強が入ってきてしまい、

また、自分の弱さもあり、友達と話したり、遊んだりして…

学校の雰囲気に負けてしまい、

2学期にしっかり学習することができなかったのが、

大学受験の敗因だと、今、そういう結論に至っています。

 

 

みなさんには、

そういう後悔をしてほしくないですので、

まず最初に、時間という面で、

得られた教訓をお伝えします。

 

①高校の人間関係は、自分を高めてくれるライバルを大切にしろ

②高校の授業は自分なりに受けて何を得たいか(復習代わりにするなど)をあらかじめ決めるから臨むこと

③夏頑張っても2学期頑張らなければ後々取り返しがつかないし、本当の意味で天王山は秋である。

 

ということです。③について、

なぜ?と思った人も多いと思うので、

次の章に書いていきます。

 

 

やること、須田にとって

 

先程、秋は須田にとって、という欄で、

「過去問で点が取れたので、モチベ低下や、モチベの低い高校の友達に流されてしまった。落ちた原因。」

と書きました。

 

秋は本当に、本当に勉強してなくて、

もし過去に戻れるなら、

高3の秋に戻りたいくらいです…。

 

でも過去を悔やんでも仕方ないので、

この経験を皆さんの指導に役に立てたいと思っていますので、

可処分時間の少ない秋で、受験を成功に導くために必要なことを書いていきます。

 

1つは、

「やること」が人によってばらばらと書いた理由にもつながるのですが、

自分がいま必要なことを可処分時間の中で上手くやりくりすることです。

 

何を言いたいのか。

第一志望など、自分が受ける大学で、

今の自分の実力を、

理想の状態(合格点を取れる)状態との比較で測って、

必要になることを全部洗い出します。

 

そして、

可処分時間内でやりきれるように、

優先順位をつけてやっていくのです。

 

夏までは、

皆センター過去問や、

大問別演習と言ったコンテンツを利用して、

ある程度みんな同じ学習をしていましたが、

秋以降は違います。

 

自分の受ける大学、

学部・学科、入試方式・形態によって、

千差万別なのです。

 

なので、本当の意味で、

自分で考えて勉強しないと、

絶対に合格できないのです。

 

なぜなら、

あなたがどこの大学を受けるかは、

確かに把握のしようがあります。

 

しかし、

あなたが、自分の第一志望やその他受験大学と

どれくらいのギャップがあり、

そして、自分自身に何が必要かなんて、

担当の担任助手ですら、把握しかねるところがあります。

もちろんみんなを合格させるために、我々も全力で指導します。

 

でも、自分のことは自分が一番理解できるはずであり、

過去問や、模試を解いた後に、正しく自分の実力に目を向け、

やるべきことを論理的に導き出す。

 

こういう当たり前のことができるかどうかなのです。

 

でも、こういった当たり前のことができず、

「とりあえずやってみる!」的なノリで、

過去問を解いたり、問題集を進める人が毎年一定数います。

3年もやっているとそういう生徒がだんだんわかってくるものです(笑)

 

みんなには、大学受験は

忘れてほしくないのが、

時間の制約がある世界だということを忘れてほしくありません。

 

自分にとって、本当にやる意味のないこと、

やる前から無意味だというものは、

時間の無駄なので、やるべきではないのです。

 

何かを選択するとき、人は同時に何かを捨てていることになるのです。

 

例えば、学校で、私大向けの長文の問題演習を積むの冬期講習があったとしましょう。

では、Aさんという私大志望の英語が苦手な受験生を思い浮かべてください。

Aさんは学校まで、往復1時間かかります。

その子は自己分析がうまくできておらず、

過去問を作業のように解いています。もうすでに10年分のうち、8年は終わりました。

そして毎回、「長文ができなかった」で終わっているとしましょう。

 

仮に、あなたが担任助手だとして、

Aさんに、学校の冬期講習を受ける決心を固める前に、

どういうことを言ったり聞き出したらいいでしょうか?

 

 

 

 

 

 

 

まずは、学校の冬期講習から何を得たいのかを自分なら聞きます。

 

そのうえで、過去問の分析を、細かくやらせて

長文が出来ない理由が、読めないのか、解き方のインプットがなってないのかを、

実際にどう解いたのかを聞いて、調べます。

Aさんはもうすでに8年解いているので、

問題形式には慣れているはずです。

 

なので、「読めない」から解けないのではないかと疑ってみます。

 

長文が読めなかった理由が、単語が分からないというのなら、

単語帳を短期集中で周回できるような計画を立てさせますし、

単語が分かってるけど、構文が把握できなくて長文が読めないなら、

受講のテキストの例文をもう一度復習させつつ、英文解釈系の参考書をやるように勧めます。

 

より分析すれば、自分の本当にやるべきことは

おのずと見えてくるはずです。

 

なのに、Aさんは、往復1時間かけて、

まだ英文を読む力が足りてないのに、

問題演習をしに、学校までいって、

往復1時間、授業の時間を1時間とすると、

合計2時間、本当に補強しなければいけないことをやらずに、

いわば、無駄に過ごすことになります。

 

たった2時間くらい…と思うでしょうが、

2時間あれば、先程の過去問の例で言うと、

地歴公民の過去問を解いて、復習・分析もして、

次回対策まで終えられます。

これが積み重なれば、正しい学習が出来た人間と、

正しい学習ができなかった人間の差が開きます。

 

この差を埋めるのは、大変なことですし、

そもそも、誤って勉強しているものは、

時間を無駄遣いしていることにすら気づきません。

 

なので、

あらかじめ時間を無駄遣いしないように、

自分に本当の意味で、やるべきことにのみ時間を割くべきなのです。

 

 

 

自分は、

八千代台校のみんなに、

そういう力をもった人間に育ってほしいと思っています。

 

自分の受験は大失敗でしたが、

全く意味がなかったか、と言われると、

それは違う気がします。

 

自分の頭で考えて勉強する、

つまり「質」の上で高いレベルの学習はできていたと思います。

(量があまりにもカスでしたが…)

 

この力は、大学に行ってすごくためになると痛感しましたし、

完全にではありませんが、高校生の時よりは、

上手く自分の大学生活をデザインすることができていると、

思っており、大学生の読書離れ、勉強時間の極端な低さが問題になっている中、

自分の頭で考えて、自分の為に努力できるだけで、

全く違ってくることに気づき、大学受験をやって良かったと言えます。

 

大学受験を通じて、

みんなにも、

自分の頭で考え続けて、

意味のある人生を送れる人間になって、

そして、いつか、社会や世界に大きなインパクトを残せるようになってほしい。

 

そういう思いでみなさんを、

夏以降も指導していきますので、

これからもついてきてください!

 

夏が終わっても、

気の抜くことの無いように、

学校に流されず、

授業に自分なりに意味を見出し、

無駄な時間を過ごさないよう、やるべきことをしっかり決めて、

秋は学習してください。

 

以上